本土中国が先進民主主義地域にならねば台湾の安定独立はない

 

仮に台湾が中国から独立できて国連加盟国になれたと仮定しましょう。ところが、澎湖諸島について中国が中国固有の領土だから返還せよと言って国際司法裁判所で解決しようと言い出したとします。国際司法裁判所への付託を拒否すれば武力で奪回するしかないと言うでしょう。国際司法裁判所が澎湖諸島を中国領との判決を下した場合、台湾は澎湖諸島を中国に返還しますか?返還せねば戦争になります。澎湖諸島を中国に返還すれば、中国が澎湖諸島に基地を造って侵攻準備をし、台湾南部に上陸される危険が非常に高いでしょう。つまり、台湾が安定的に独立するには本土中国から独立の許可を得てしかも自由合意の上で(巨額の対価を支払ってでも)澎湖諸島の割譲を受けねば台湾の安定独立はありえないのです。また、そういう手続きを踏んでも中国が先進民主主義国でなければ条約を守る保証がないのです。

さらに、中国が分裂・内乱状態になれば台湾に侵攻してくる危険は少ないでしょうが、そういう場合には大量の難民や犯罪者が流入してきます。

つまり、台湾が安定的な独立を手に入れるには本土中国が先進民主主義地域になる事が必要不可欠なのです。

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このページは、私の掲示板「台湾問題研究談話室」への台湾研究者さんの台湾独立への異常な強い執着の2004年12月23日の御投稿に対する回答として作成しました。

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2004年12月25日

浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp

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